和紙のQ&A 今までいただいた和紙に関する質問を集めました

今、和紙はどのようなものに使われていますか?

 障子(しょうじ)紙、ふすま紙、ちぎり絵、人形、書道用、版画用、水墨画用、日本画用、畳紙(たとうし、着物の保存包装用)、たこ紙、魚拓用紙。絵画や書物(文書)の修復用紙、お菓子や切り花、鉢物用包み紙、はがき、封筒、便せん、名刺などです。

昔は和紙はどのようなものに使われていましたか?

 和紙の着物(紙子、紙布)、ちょうちん、あんどん、うちわ、扇子(せんす)、さいふ、薬入れ、座布団、和がさ、カルタ、
地図、和本、染織用型紙、絵画、書道、大福帳、温床紙(おんしょうし)、タイプライター用、コッピー用、図画用紙。
役所が使う文書用紙など、その他にもいろいろなものに使われていました。

和紙にはどんな良さがありますか?

 薄い割には強い(破れにくい)、軽い、柔らかい、温かい、水や墨をよく吸う、色が付きやすい、通気性が良い。
原料のこうぞなどの木の皮は1~3年で収穫でき、収穫サイクルが短く、また、強い薬品を使わず作られることから
環境に優しいなど(新聞紙などの洋紙は木の幹を原料としており、切るまで数十年かかり、強い薬品を使う)、
その他いろいろな良さがあります。

和紙づくりで困っていることや問題点はありますか?

 生活様式の変化によって、今は和紙があまり使われなくなってきたこと。紙すき職人の跡継ぎがいなくなってきたこと、良質の国内原料をつくる人が少なくなってきたこと、手すき用具をつくる人の後継者もいなくなってきたことなどに困っています。

土佐和紙づくりの盛んなところはどこですか?

 平成27年12月1日現在に、高知県内で手すき和紙をつくる工房は23工房になっています。そのうち、いの町に10工房、土佐市の8工房、その他の地区に5工房となっています。
また、和紙をすく工程を機械でおこなう工場も県内に12社あります。

いの町で紙づくりがさかんな理由はなんですか?

 「清流仁淀川」と言われるように仁淀川はきれいで豊富な水量をほこり、紙すきには無くてはならない川として親しまれてきました。また、和紙原料であるコウゾやミツマタがいの町内外で栽培されてきたこと。さらに、江戸末期から明治期に活躍した吉井源太を中心に「高度な紙すき技術」、「用具づくり」が代々伝わってきたのも大きな理由です。
その結果、明治20年ころから昭和初期まで全国一の生産をほこり、タイプライター原紙(典具帖紙)やコッピー紙など盛んに輸出され、有名な産地となりました。」

土佐和紙の特徴はなんですか?

 産地によっては書道用紙や障子紙しか作らない産地もありますが、そのような紙のほかに、日本画用、版画用、ちぎり絵用、表具用、文化財修復用、切り花包装用紙など、つくる和紙の種類の豊富さも特徴の一つです。また、「土佐典具帖紙」、「薄様雁皮紙」、「図引紙」などは、均質な地合いにすく優れた技術でつくられており、薄い割には強くて破れにくいことも特徴です。特に「土佐典具帖紙」は厚さ0.03~0.05mmほどで、世界の手すき紙の中で一番薄い紙と言えます。2001年に本町の浜田幸雄さんが、国の重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定されました。

和紙はどのような原料を使いますか?

 古くは麻の原料もつかわれましたが、明治期以降、主な原料と言えば、「コウゾ」、「ミツマタ」、「ガンピ」の皮の部分が使われてきました。コウゾは、クワ科の落葉低木で、毎年初冬の落葉後に刈取り、蒸して皮を収穫します。ミツマタはジンチョウゲ科の落葉低木で苗を植えてから3年ごとに刈取り蒸して皮を収穫します。いずれも高知県は最も多くを収穫する原料生産県ですが、生産地域の高齢化などにより、近年急激に収穫量が低下しています。ガンピもジンチョウゲ科の落葉低木ですが、成育が遅く栽培が難しいため、野生のものを採取して使われます。ミツマタと同様にきめ細かい紙肌と光沢があり、特にガンピは絵画用はじめ高級な紙の原料として知られています。以上のほかに紙の用途に応じてワラ、竹、マニラ麻、大麻、木材パルプなどが使用されます。

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