和紙の現場を訪ねる 第6回
第6回
作家・中田耕一さん
本館3階で10月22日(土)から開催される中田耕一墨絵展。
中田さんは20歳の頃に油絵を志して上京し、日本美術会附属美術研究所を卒業。帰郷してから土佐和紙と土佐硯に出会い魅力を感じ、墨絵を描きはじめました。
今回はそんな墨の表現を探求し続ける中田さんにお話を伺いました。
どんな活動をしていますか?
土佐和紙を使っての墨絵 紙の博物館での個展・グループ展など開かせていただいています。また、高知平和展、日本アンデパンダン展などにも毎年出品しています。
この活動を始めたきっかけは?
帰郷後、土佐和紙・土佐硯に出会い魅力を感じ、和紙を使って作品作りを始めました。作品づくりを行うなかで、県外の人たちにも魅力を感じてもらいたいという思いが生まれ、日本アンデパンダン展・平和展に出品、それが結実し土佐和紙出会い展へと結びつきました。
今後どのような活動をしていきたいですか?
自分自身を見失わないで、土佐和紙中心に生活感のある絵を描いていくことを心がけ、墨の表現の奥行きを探求していきたいと思います。
土佐和紙の魅力や使い方について教えてください。
土佐和紙には色々な魅力があるので、表現したい作品によって紙を研究し探求していけば良いのではないかと思います。墨絵は描いた時と乾いた時では違った表情になるのが魅力であり、それがまた難しくもあります。
「中田耕一墨絵展」についてお聞かせください。
土佐和紙と土佐硯を使って雪舟や鳥獣戯画などの古典を独自に研究、墨の表現を探求してきました。作品にどのように墨画が生かされているのか、ぜひご高覧ください。
中田耕一墨絵展
会期 平成28年10月22日(土)~11月13日(日)
場所 いの町紙の博物館3階