和紙の現場を訪ねる 第4回

日本画作家・越智明美さん

越知明美

いの町の自然やその時出会った人物をモデルに、夫婦で日本画の作品を制作されている越智明美さん。2015年2月には、本館にて作品約50点を展示する「伊野の日本画家 越智明美の世界 色の戯れ展」を開催されました。最近では、顕微鏡でいろいろなものを観察し、そのスケッチをもとに日本画作品を制作することもあるそうで、いの町の田んぼに生息するプクプク太ったミジンコを使って社会風刺をする作品などもそのひとつです。また、高知でとれる珊瑚を顔料に使った日本画作品も積極的に制作されています。
今回は、そんな身の回りにある自然の中から創作のきっかけを生み出す越智さんにお話を伺いました。

どんなお仕事をされていますか?

中学校の美術教師・日本画作家をしています。

このお仕事を始めたきっかけは?

日本画を制作することで、見る人の心を癒(いや)し想像することの楽しさを分かち合いたいと思っています。

今後どのようなお仕事をしていきたいですか?

日本画作品を使って絵本が出来たら、より多くの人に想像することの楽しさを知ってもらえるのではないかと思っています。
また、高知の珊瑚職人さんに協力していきながら、今後も高知の珊瑚を砕いた絵具「珊瑚末」を使って作品を発表し、高知の自然が育む素晴らしさを広く伝えていきたいと考えています。

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高知でとれた珊瑚を砕いて作られる顔料「珊瑚末」の数々。

 

土佐和紙の魅力や使い方について教えてください。

私は土佐和紙の中でも麻紙(まし)を好んで使います。鳥取県出身ということもあり、因習和紙(鳥取県)や石州紙(島根県)を使うこともありますが、いろいろな紙を使い比較することで、その紙のよさがさらに深く分かるようになりました。麻紙の特徴は強靭で、手触りなども凹凸があり素朴な印象を受けます。特に私の場合は制作の過程で銀箔を貼っておいてから硫化液などを使って、玉虫色やゴールドの色合いを出すことがあります。化学変化をさせるわけですので、何十年か先のことを考えると、高知麻紙のような強靭な紙を使うからこそ、安心して制作することが出来ます。また日本画は鉱物を紙の繊維にひかっけながら描いていくので、日本画の作家の中には好んで高知麻紙を使う方が多いようです。

越知明美

「マーチ ~そんなヒーローはいないの巻~」
素材:高知麻紙・墨・箔・モデリングペースト・水干(すいひ)絵具・岩絵具・パステル・木炭
制作年:2014年  サイズ:120号F

越知明美

「ドロップ」
素材:高知麻紙・因州和紙・墨・箔・水干絵具・岩絵具・自家製天然珊瑚末・インド綿
制作年:2014年  サイズ:100号F

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